はじめに
現代社会は常にビジーで時間に追われがちですが、健康的な生活を送るためには運動も欠かせません。そこで注目されているのが、短時間で効果的な筋トレです。時間を有効活用しながら、筋力アップやダイエット効果が期待できるため、忙しい人にとっても魅力的な運動方法となっています。本記事では、短時間で効果を発揮する筋トレの方法を、さまざまな角度から紹介していきます。
短時間筋トレの効果
短時間の筋トレにはさまざまなメリットがあります。まずは、その効果についてご紹介しましょう。
脂肪燃焼効果
短時間の高強度運動は、運動中だけでなくその後も一定期間、脂肪燃焼が続くことがわかっています。つまり、アフターバーン効果により、運動後の代謝が上がり、効率的に体脂肪を落とすことができるのです。
例えば、HIITと呼ばれる高強度インターバルトレーニングは、20秒間の全力運動と10秒間の休憩を繰り返すだけで、短時間ながら脂肪燃焼効果が高いことが知られています。自重を使ったエクササイズでも同様の効果が期待できます。
筋力アップ
短時間の筋トレでも、負荷をかければ十分に筋力アップが望めます。プッシュアップやスクワットなどの基本的なエクササイズに、高重量の負荷をかけることで、筋力の向上につながります。
重量トレーニングに加え、プライオメトリックトレーニングなども有効です。ジャンプ動作などを取り入れることで、パワーと瞬発力の向上が期待できるのです。
時間の有効活用
最大のメリットは、短時間で運動が済むという点です。忙しい毎日の合間を縫って、たった5分や10分の運動を取り入れられれば、確実に健康増進につながります。
自宅で行えるため、通勤時間を節約できるのも大きな魅力です。場所を選ばずに運動できるので、ビジネスパーソンやワーキングマザーなど、誰もが手軽に始められます。
自重トレーニング
自重を利用したトレーニングは、どこでも気軽に取り組め、短時間で効果が期待できる筋トレの方法として注目されています。
プッシュアップ
上半身の三頭筋と大胸筋を鍛えられる代表的な自重トレーニングです。両手を肩幅程度に開いて行います。脚を伸ばした姿勢で行うと難易度が上がります。
プッシュアップの難易度を調整する方法として、壁を使ったり、膝をついたり、手を狭く開いたりすることもできます。初心者や女性でも無理なく行えるでしょう。
スクワット
下半身の大腿四頭筋や臀筋を鍛えることができる自重トレーニングです。両足を肩幅程度に開き、お尻を引いてゆっくりとスクワット姿勢になります。膝が足先より前に出ないよう注意しましょう。
スクワットの負荷を高めるには、両手を頭の後ろで組むなどのバリエーションがあります。逆に軽減したい場合は、背もたれのある椅子に着座するチェアスクワットがおすすめです。
腹筋運動
シットアップやクランチなど、腹筋を鍛える種目はどれも自重で行えます。腹筋はしっかりと鍛えておくと、姿勢の改善にもつながります。
プランクポーズはお腹だけでなく、体幹全体を使う効果的なトレーニングです。腕立て伏せの姿勢から肘を付いて行いましょう。時間を延ばすほど負荷がかかります。
器具を使ったトレーニング
自重トレーニングに加えて、軽量の器具を取り入れることで、さらに効果的な短時間筋トレが実現できます。
ダンベルトレーニング
ダンベルを使えば、筋力に合わせて負荷を調整できるため、自重では物足りない人にもおすすめです。バイセップスカール、フロントレイズ、ショルダープレスなど、さまざまな部位に負荷をかけられます。
ダンベルの重さを徐々に増やしていくことで、筋力に合わせた無理のないトレーニングが可能になります。自重だけでは鍛えにくい二の腕や肩周りにも効果的です。
チューブトレーニング
チューブと呼ばれる特殊なゴムを使ったトレーニングです。軽量で扱いやすく、自宅でも取り入れられるのがメリットです。チューブを引っ張る動作で負荷をかけるため、腕や背中を集中的に鍛えることができます。
チューブは強度が異なるものが多数販売されているので、自分に合ったものを選べば、無理なく続けられるはずです。ひねる動作を加えることで、体幹にも負荷がかかります。
バランスボールトレーニング
空気で膨らんだボールを座面に使うトレーニングです。不安定な姿勢を保つために、体幹を意識的に使う必要があり、シェイプアップに効果的です。
バランスボールの上でダンベルトレーニングをするなど、他の器具と組み合わせるのがおすすめです。瞑想やストレッチにも使えるため、リフレッシュしながら筋トレができるのが魅力です。
時間に合わせたメニュー
時間の長さに合わせて、効果的なトレーニングメニューを立てることが大切です。ここでは、5分、10分、15分と異なる時間帯のトレーニング例をご紹介します。
5分トレーニング
たった5分の短時間でも、集中的に運動すればしっかりと効果が期待できます。5分間に何をするかを事前に決めておくことがポイントです。
具体的なメニューとしては、スクワット10回、プッシュアップ10回、シットアップ10回を2セットするのがおすすめです。さらに集中力を高めるため、ラストの1分間はスプリントを行いましょう。
10分トレーニング
10分あれば、さらに種目を増やしたり、回数を増やしたりと、幅広い組み合わせが可能です。たとえば、スクワットと腕立て伏せを各10回ずつ、腹筋エクササイズとプランクを各30秒ずつ行うなどです。
各動作の間に休憩を取らずに続けて行うハイインテンシティインターバルトレーニング法を取り入れると、効率が上がります。これを3セット行えば充分な運動量になるでしょう。
15分トレーニング
15分ある場合は、さらにバリエーションを増やせます。例えば、下半身、上半身、有酸素運動の3つのブロックにわけ、それぞれ5分ずつ行うのもよいでしょう。
具体的には、最初の5分でスクワットやランジを、次の5分でプッシュアップやプルアップを、最後の5分でバーピーやジャンプロープなどの有酸素運動を行います。このように組み合わせることで、全身の筋肉を効率よく鍛えられます。
まとめ
いかがでしたか。短時間でも十分に効果が期待できる筋トレの方法を、さまざまな角度からご紹介しました。場所や時間を選ばずに運動できるのが、短時間筋トレの最大の魅力です。
忙しい現代人でも、短い合間を見つければ運動に取り組めます。筋力アップやダイエット、そしてストレス発散まで、短時間筋トレの恩恵は計り知れません。ぜひ自分に合った方法を見つけ、実践してみてください。短時間でも継続することが何よりも大切なのです。