筋トレ知識

風邪の時こそ筋トレ!症状別の対応策と免疫力アップの秘訣

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はじめに

健康的な生活を送るためには、運動と休養のバランスが重要です。しかし、風邪をひいた時の対処法については議論の的になることが多いです。筋トレは免疫力を高める一方で、無理な運動は体力の消耗につながる可能性があります。本記事では、風邪時の筋トレについて、症状に合わせた対応策を詳しく解説していきます。

症状に応じた筋トレの可否

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風邪の症状は人それぞれ異なるため、一概に筋トレの可否を判断するのは難しいです。ここでは、症状の部位によってどのように対応すべきかを整理します。

上気道症状の場合

鼻水や咳、のどの痛みなど上気道の症状に限定されている場合は、軽めの筋トレを継続しても問題ありません。ただし、無理のない範囲に留めることが大切です。発熱や倦怠感などの全身症状が伴う場合は、休養を優先すべきでしょう。

上気道症状が軽度であれば、自重トレーニングやヨガなど、自宅でできる軽い運動を行うのがおすすめです。筋トレによって免疫力が高まれば、風邪の回復にも良い影響を与えます。ただし、症状が悪化する兆しがあれば無理せず休養に切り替えましょう。

下気道症状や全身症状の場合

咳や呼吸困難、吐き気や下痢など下気道や全身に症状がある場合は、絶対に運動をするべきではありません。発熱や関節痛なども全身症状に当てはまります。このような場合は、完全に休息をとり、体調が回復するまでトレーニングを控えることが賢明です。

無理な筋トレを続けると、症状の悪化や二次感染のリスクが高まります。体内で炎症反応が起きている状態では、筋力の発揮が困難になるだけでなく、怪我のリスクも高くなってしまいます。完治するまでは十分に休養し、ゆっくりと体力を回復させることが大切です。

症状のない時の予防策

風邪やインフルエンザをひかないためには、普段から適度な運動習慣を心がけることが効果的です。研究によると、適度な運動を行う人は、運動習慣の少ない人に比べて風邪をひく日数が平均で5日以上少ないことがわかっています。

運動習慣 風邪の日数
週に1~4日運動 平均5日未満
週に5日以上運動 平均5日未満
運動習慣が少ない 平均5日以上

適度な運動は免疫機能を高め、唾液中のIgA量を増加させることが確認されています。つまり、風邪をひきにくい体質を作ることができるのです。ただし、過度の運動は免疫力を一時的に低下させてしまうため、注意が必要です。

筋トレ再開のタイミング

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風邪から回復した後、いつ頃から筋トレを再開すればよいのでしょうか。無理な運動をするとかえって体調を崩してしまう可能性があるため、タイミングを見計らう必要があります。

90%以上の回復が目安

風邪からの回復期間は個人差がありますが、一般的には症状が90%以上改善してから筋トレを再開するのがおすすめです。症状が完全に消えなくても大丈夫ですが、体力の消耗や痛みなどが残っている状態で無理に運動を行うと、再発のリスクが高まります。

体調が落ち着いてきたら、まずはウォーキングやストレッチといった軽い運動から始めましょう。その後、半分の負荷から徐々に強度を上げていくことで、無理なく筋トレに復帰することができます。めまいや吐き気、息切れなどの症状が残っている場合は、完全に回復するまで待つ必要があります。

栄養・水分の補給が重要

風邪から回復する際は、栄養と水分の補給を怠らないことが大切です。風邪の際は体力が消耗しやすいため、適切な栄養素を摂取することで回復を促進できます。特にタンパク質の摂取が重要で、プロテインの補給も有効な手段の一つです。

また、風邪の際は脱水症状を起こしやすいため、こまめな水分補給も必要不可欠です。スポーツドリンクなどで電解質のバランスを整えるのもよいでしょう。十分な栄養と水分が補給されていれば、筋トレを再開しても無理なく体力を発揮できるはずです。

筋トレと免疫力の関係

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風邪をひきにくい体作りのためには、筋トレと免疫力の関係を理解しておく必要があります。筋トレは一時的に免疫力を低下させることがあるものの、適度な運動であれば免疫機能を高める効果があります。

免疫力を一時的に低下させる要因

激しい筋トレをすると、一時的に免疫力が低下することがあります。その理由として以下の2点が挙げられます。

  • テストステロンやコルチゾールの過剰分泌による影響
  • 乳酸の蓄積による体内の酸性化

筋トレによってテストステロンやコルチゾールといったホルモンが過剰に分泌されると、免疫細胞の働きが一時的に抑えられてしまいます。また、乳酸がたまることで体内が酸性に傾き、白血球の機能が低下します。このように、無理のある筋トレは免疫力を下げる要因になります。

免疫力を高める適度な運動

一方で、適度な運動は免疫機能を高める効果があることが知られています。唾液中の免疫グロブリンA(IgA)の分泌を促進し、風邪ウイルスの侵入を防ぐ役割を担っているのです。

また、グルタミンやミネラルなどの栄養素を適切に摂取することで、免疫細胞の活性を維持できます。グルタミンは鰹節や昆布に、ミネラルは野菜やキノコに多く含まれています。筋トレと適切な栄養補給を組み合わせることで、免疫力を高められるのです。

自宅での筋トレの選択肢

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風邪時の運動といえば、ジムへ行くのは避けたほうが賢明です。感染症の拡散リスクがあるだけでなく、体調が万全でないと十分な運動ができません。そこで自宅で行える筋トレを紹介します。

自重トレーニング

自重を使ったトレーニングは、器具がなくても自宅で気軽にできる筋トレの一つです。体重トレーニングやプッシュアップなどがその代表例です。軽い負荷で無理なく行えるため、風邪からの回復期にも適しています。

自重トレーニングには、以下のようなメリットがあります。

  • 器具を使わないので手軽に始められる
  • 身体の可動域を広げる効果がある
  • バランス能力の向上が期待できる

風邪の症状が軽度であれば、自宅で気軽に自重トレーニングを行うことをおすすめします。無理のない範囲で体を動かすことで、筋力の維持とともに風邪の回復を促進できます。

ヨガ

ヨガは筋力強化だけでなく、柔軟性や呼吸法の向上にも役立ちます。自宅でマットを敷いてポーズを行うだけで、気軽に取り組めるのが特徴です。ストレス解消にもなるため、風邪の回復期に最適な運動と言えます。

ヨガには以下のような効果があります。

  • 筋力と柔軟性の向上
  • 集中力とリラックス効果
  • 呼吸法の習得による心身のリフレッシュ

初心者でも無理なくできるヨガのポーズから始め、体調に合わせて徐々に難易度を上げていくことをおすすめします。心身ともにリフレッシュできる点で、風邪の回復に効果的な運動といえるでしょう。

まとめ

風邪をひいた際の筋トレについては、症状の程度を見極めながら対応する必要があります。上気道症状が軽い場合は自重トレーニングなどの軽めの運動を行っても問題ありませんが、発熱や下痢など全身症状がある場合は休養を優先すべきです。

筋トレは一時的に免疫力を低下させる可能性がある一方で、適度な運動は免疫機能を高める効果もあります。風邪からの回復期には栄養と水分の補給を心がけ、徐々に運動の強度を上げていくことが大切です。無理をせずに体調に合わせたトレーニングを行うことで、健康的に筋力を維持できるはずです。

風邪の予防や回復のためにも、日頃から適度な運動習慣を心がけましょう。自宅でのトレーニングなら感染リスクを気にせずに運動できるため、上手に活用していきたいものです。健康で活力のある毎日を過ごすためにも、筋トレと免疫力の関係を理解し、賢明な対応を心がけましょう。

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